警察への苦情申し立て

警察の捜査結果や判断が正当ではない、適切に対応していないということは往々にして起こりうることです。身に覚えのない罰金を科せられた、全くこちらの言い分を聞いてもらえなかった、英語があまり得意ではないため相手側の主張にばかり耳を傾けて気づくと私のほうに責任があると判断されていた、といった話を聞いたことがある方もいるかと思います。

もし警察の対応が不当である、態度が全くプロフェッショナルではない、嫌がらせやヘイトクライムに人道的な対応をしなかった場合は、警察に対して苦情申し立てを行うことが出来ます。苦情申し立てはNSW Policeのウェブサイトからオンライン申請、もしくは所定のフォームをプリントアウトして郵送することが可能です。通常、苦情の申し立ては事故・事件を処理した管轄の署にて扱われます。苦情を申し立てる際、以下の点について出来るだけすぐに詳細に記録しておくことが不可欠です。

 事件・事故の日付、時刻、場所
 前後関係も含めた事件・事故の詳細(何が起こったか)
 警察署の名前、警察官の名前、警察官の階級
 警察官の取った行動・言動(誰が何と言ったか、何をしたか)
 警察官の取った行動・言動があなたにどのような影響を与えたか
 あなたの苦情申し立てに対してNSW警察にどういった対応を求めるか
 証拠やその他関連する情報をもっているか

苦情を受けた警察官は原則誰からの苦情か知らされず、別の担当管が警察の保管する記録や証拠を確認したうえで、再調査するかどうか判断します。ただし、警察(オンブズマン)は証拠不十分、事件・事故が起きてから時間が経過しすぎている、苦情の内容があまりにも些細である、十分適切な対応がされている、などの理由で苦情に関する調査を断る権利を有しているので、上記の点を正確に記録しておき苦情申立書にまとめることが非常に重要です。

ほとんどの苦情申し立ては45日以内に解決されます。もし苦情申し立てが警察により適切に取り扱われない場合は、NSW州のオンブズマンにさらに申し立ての申請が可能です。